神戸の街を歩く 舞子公園 孫文記念館など
明石海峡大橋の真下 松林の名所 舞子公園
舞子公園は神戸市の西端(垂水区の西端)にあり、JR舞子駅駅舎から海側全体を含む公園。
古くから松の名所として知られていて、兵庫県立公園の第1号に指定されている。戦後、一時かなり荒廃していたものを近年復旧されてきた。明治天皇が7回にわたって行幸したと言われている。海辺の公園、眺望が良く、釣りもできるので、地元の人も多く遊びに来ている。
明石海峡大橋と続く淡路島までの海峡の眺めが圧巻である。
橋のたもとには「橋に資料館」もあり、世界に誇る大橋の工法にまつわる
品々が豊富に展示されている。
舞子海上プロムナード
世界一のつり橋(最近2位になった)「明石海峡大橋」の橋桁に設置されたのが「舞子海上プロムナード」海面からの高さ約47mの高さ(橋の自動車が走っている道路の床下になる)。陸地から約150沖に出た、明石海峡へ突出した延長約317mの回遊式遊歩道。
展望ラウンジには明石海峡大橋の主塔の高さ約300mにのぼった気分が味わえる展望カメラシステムがあり、明石海峡大橋を眺望しながらゆっくり休憩できる。
遊歩道に先は「 トムズ カフェ」があり、真下に船が小さく行き来しているのを見ながら食事、喫茶を楽しむことができる。
孫文記念館(移情閣)
橋から少し離れたところにユニークな建物がある。これが「六角堂」とも呼ばれる孫文記念館(移情閣)。(実は八角堂なのに見かけが六角なのでそう呼ばれたらしい)
この「移情閣」は、1916年(大正4年)に、神戸の貿易商・呉錦堂が建てた別荘で「呉錦堂」ともよばれたりしている八角形をした建物。1984年(昭和59年)に「孫中山記念館」として一般公開された。中国の辛亥革命(1911-12)のリーダー革命家孫文がここを訪れており、それに関連する資料を展示されている。1993年(平成5年)12月10)に「県指定重要有形文化財」、2001年(平成13年)11月14)に「国指定重要有形文化財」に指定された。
夢レンズ (彫刻家 牛尾 啓三)
橋のたもとの東側に大きなタイヤのようなわっぱの記念碑がある。これが「夢レンズ」。
明石海峡大橋の生みの親と言われている原口忠次郎博士(第12代神戸市長)の業績を称えて建てられたもの。明石海峡大橋架橋5周年にあたり、記念の碑として建立された。
三種の異なった岩肌によるメビウスの輪は人、自然、科学を、そして明石海峡大橋が結んだ本州を淡路、四国を表していて、その三つの層が調和し、円空から未来への発展を展望している。
旧武藤山治邸
舞子公園内に、旧豪邸がいくつか移設されているが、その一つが旧武藤山治邸。
旧武藤山治邸は旧鐘紡舞子倶楽部で、鐘紡の中興の祖と言われる元衆議院議員の武藤山治(1867年―1934年)が、明治40年に舞子海岸に建てた住宅。
武藤山治が亡くなった後は、鐘淵紡績㈱により「鐘紡舞子倶楽部」として従業員の厚生施設に利用されていた。
明治期の往年の別荘文化、西洋館の生活様式をありのままに知ることができる舞子公園の新たな名所となっている、2011年(平成23年)7月に登録有形文化財に登録された。
旧木下家住宅
旧木下家住宅とは、もとは又野良助氏が私邸として昭和16年に竣工した数寄屋造近代和風住宅。
2001年(平成13年)12月に国の登録有形文化財に登録された。前庭と中庭には創建時の庭造りの様子が残っていて、緑の豊かなたたずまいが見もの。