神戸の街を歩く 中華街「南京町」

神戸の街歩き 中華街「南京町」

日本三大中華街と知られる神戸の「南京町」は街のど真ん中にあります。

南京町の経緯

三大中華街とは、横浜、長崎、そして神戸。いずれも幕末、日本が開港したときの港街。

開国時、外国向けに居留地が設置されましたが、中国(清)とは通商条約を結んでいなかったので、中国人(華僑)は居留地内に入る事ができず、居留地の西隣に住むことになりました。

長い歴史のある街ですが、日中関係も反映して、いろいろな遍歴を経て今のような街になりました。

戦前は、多くの中華街が「南京町」を名乗っていましたが、今は「南京町」というのは神戸だけのようです。(横浜も長崎も中華街に変更)。

戦後も、米軍(進駐軍)の遊行の場となったりした時期もあり、困難な時期を経て今に到っています。

神戸は、市民と華僑との関係は良好で、住みやすいともされています。南京町は商売の街で、中国人の住居は市内各地にあり、高級中華料理店も「南京町」以外に多数営業しています。

南京町の現状

南京町は、旧居留地のすぐ西に続く街区で、JR元町駅の南10分足らずの所に位置します。

元町駅東口から南、海の方に下ると、すぐ左手に大丸百貨店があり、ここが旧居留地の西端となります。そこから西に向かって元町商店街が西に延びていて、この商店街に平行する形で、一丁南側にあるのが南京町。南京町の西端は、JR元町駅西口を南に下がった所に位置します。駅から近いと言うこともありいつも賑わっています。

南京町あらまし

南京町は、東側、大丸側の入口に「長安門」があり、西口に「西安門」があります。

街の中央に「あずまや」があって、ここで観光客は記念写真を撮っています、この「あずまや」の所に十字に(南北)道があり、ここにも店があり、北側はすぐ元町商店街に続いていて、南側に「海栄門」があります。門はいずれも中国式のアーチです。

街を構成しているのは、すべて商店で、中華料理店を始め、中国雑貨、中華食材、土産物店など、かなりの店舗が並び、中国一色ですがどことなく日本ライズされていて、日本人にも馴染みやすい雰囲気となっています。

名物となった立ち食い

最近は、平日にもかかわらず、外国人はじめ多数の観光客で賑わっています。中でも目につくのが若者で、カップルやグールプでの街歩きが見られます。ちょっと異様に見えるのが、あちこちで、道路上で立食している姿です。食べているのは、豚まんとかラーメン、軽食類です。これは昔からあったものではなく、実は1995年、阪神・淡路大震災で、この南京町も大被害を受け、営業が困難になった飲食店が街頭販売を始めたことに由来しています。

深夜と早朝の、物資の搬入搬出以外、車の入って来ません。

青空の下の立ち食いは開放感があり、店で食べるよりも安上がりということもあり、若者達の人気を集め、わざわざそのためにここに来る人も居るようです。

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