神戸の街を歩く 神戸の誇る滝 布引の滝 新幹線新神戸駅すぐの裏山

神戸は海と山に挟まれた街で、大都市では珍しいくらい自然環境に恵まれています。神戸に来るとなぜか落ち着くと言われるのもそのためでしょう。

 神戸には入り口が三つ 

神戸には入口が三つありますが、その接点になるのがJR(東海道線)三ノ宮駅です。これが通常のメインのえきです。

今ひとつ新幹線の新神戸駅はここ三宮から市営地下鉄で北へ一駅。もう一つの入口がここ新幹線の新神戸駅。ここから逆に(海側、南に)地下鉄で三宮に出ることになります。

もう一つの入口は神戸空港で、この三ノ宮駅からポートライナーでポートアイランドに渡り、18分位の至近距離にあります。関空があり伊丹にも空港(大阪国際空港)がありますが、神戸空港が利用されるのはこの近さ、便利さにあります。

このように、神戸は、「三宮」を起点にして、海と山に挟まれて東西に長く伸びた都市です。三ノ宮を起点に、西は明石、姫路と続き、東は芦屋・西宮・尼崎・大阪と続きます。関西の人の多くは在来線で大阪から神戸に向かうことになります。JR線と平行して走っている阪急電車(山手側)と阪神電車(浜側)がよく利用されます。これだけを知っておけば神戸の街の移動は比較的分りやすい地形です。

  「三宮駅」は五つ

 ところで、この三宮駅ですが、「三宮」と着く駅が五つもあるからやいこしい(笑)。

 JR在来線(東海道線)「三ノ宮」、阪神電車三宮(神戸三宮)、阪急電車(神戸三宮)、地下鉄西神戸線三宮、同海岸線三宮、ポートライナー三宮。の五つ。「三ノ宮」と「ノ」が入るのがJRで、他は「三宮」です。ほぼ同じ地域に集中していますので、「三宮駅東口で待ち合わせ」と言ったのではどの駅の東口なのかわからない。

  神戸の玄関にある布引の滝

 神戸には、関西の人は在来線で来ることが多いのですが、それ以外ではおおよそ新幹線で新神戸に着くことになります。(少し遠方や急ぎの人は神戸空港と言うことになりますが)。

 神戸が海と山に挟まれた街というものの、この新神戸駅で下車して裏に回ると、もうそこが登山口というのもまったくおの驚きです。神戸の背後の山というのは六甲山系と言うことになりますが、神戸東部の背後に迫っているのが六甲山系で、六甲山は海抜931m。その西寄りに尖っているのが摩耶山(702m)で、新神戸駅はこの摩耶山から西に下ってきたところにあります。

 そして、そこから山に入ると、ものの10数分で布引の滝に達します。摩耶山系の雨水を集めた水が生田川となり、新神戸駅の下を流れて海に注がれます。その流域にある滝の総称が布引の滝で、いくつかの名前が付けられています。一般的は、駅から10数分上がったところの雌滝、その先が雄滝で、この二つの滝のことと考えていいでしょう。

  都会にある「深山渓谷」

 この滝は、けっして近代土木で造成されたものではなく、実は万葉の昔からある名滝で、三大神滝の一つに数えられたいます。(他の二つは栃木県・日光華厳の滝、和歌山・那智の滝)。

 神戸に来たからには一度は足を運んでおきたい名所です。駅から2~3時間あれば展望台の往復ができます。神戸港東部から大阪湾、紀伊半島(和歌山)まで見渡すことができ、眼下にポートアイランドや神戸空港を見下ろすこともできます。

 道は、展望台までコンクリートに固められたコースもありますが、雌滝、雄滝は山道で。結婚式の帰りにそのままで、というのは少し無理がありますが、普通の旅行の行き帰りなら特にハイキングの服装でなくても大丈夫です。

 「いきなり深山渓谷に入ったような」、とは司馬遼太郎さんの形容です。新緑の頃はとくに爽やかで、まさに大都会のオアシスといっても過言ではないでしょう。

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